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ヴラジミール・フカの百科事典などを2冊UPしました。

ヴラヂミール・フカが60年代に手がけた百科事典やコラージュなどを取り入れたグラフィカルな絵本などを2冊UPしました。
【チェコの絵本作家一覧[50音順]】

▼【ヴラヂミール・フカ/ヴラジミール・フカ】Vladimir Fuka
【ヴラヂミール・フカ/ヴラジミール・フカ】Vladimir Fuka の絵本
▽detska encyklopedie[1966]
▽JAK SE STAT BUBENIKEM KRALOVSKE GARDY[1965]

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ヨゼフ・パレチェクなどが参加しているオムニバス絵本を2冊UPしました。

ヨゼフ・パレチェクやボフミル・シュチェパーンなどの作家が参加している60年代のオムニバス絵本を2冊UPしました。
【チェコの絵本作家一覧[50音順]】

▼【ヨゼフ・パレチェク】Josef Palecek
【ヨゼフ・パレチェク】Josef Palecekの絵本
▽DVAAPADESAT SOBOT[1967]

▼【ボフミル・シュチェパーン】Bohumil Stepan
【ボフミル・シュチェパーン】Bohumil Stepan の絵本
▽MAGAZIN VESELYCH DETI[1965]


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『死者の書』川本喜八郎監督作品【10/24・DVD】 

10月24日に川本喜八郎監督の長編人形アニメーション『死者の書』のDVDが発売されました。

▼【DVD】『死者の書』監督: 川本喜八郎
発売日:2007年10月24日

【公式サイト】
川本喜八郎『死者の書』Web Site

『死者の書』は2006年に公開された作品で、神田神保町の岩波ホールでの公開ではこのジャンルでは異例の約3万人もの人が鑑賞したそうです。川本喜八郎監督は人形劇『三国志』や『平家物語』の人形美術を担当したことで知られていますが、アニメーション作家として多くの作品を残しています。1963年にはチェコアニメの巨匠、イジー・トルンカの元を訪ね『天使ガブリエルと鷲鳥婦人』の制作に参加し、トルンカから日本の文楽や能のような伝統的な様式美をアニメーションに取り入れたらどうかとアドバイスを受け、帰国後に自身初の自主制作アニメーション『花折り(1968年)』を制作。『鬼(1972年)』、『道成寺(1976年)』、『火宅(1979年)』、『不射之射(1988年)』など数々の傑作を送り出し、伝統芸能を取り入れた独自の人形アニメーションの世界を確立しました。また、『いばら姫またはねむり姫(1990)』はチェコで制作された作品で、アニメーターにはトルンカやヤン・シュヴァンクマイエルなどのアニメーションも手がけたヴラスタ・ポスピーシロヴァーも参加。初期の『旅(1973年)』や『詩人の生涯(1974年)』では、切り絵(切り紙)を使ったアニメーション作品も手がけています。

8世紀半ばの奈良の都を舞台にした『死者の書』は『蓮如とその母(1981年)』以来の長編作品。監督は折口信夫原作の『死者の書』を時間軸に解体し、原作を再構成し『魂の救済の物語』を描きだしたそうです。監督は試写イベントのトークショーなどで作品の解釈は観てくださった方に委ねると話されていましたが、私は3度観たにも関わらず独自の解釈に至らず。。。DVDには『死者の書(70分)』の序章作品『ひさかたの天二上(15分)』やメイキングオブ『死者の書(48分)』などの特典映像も収録されているようなので、折口信夫の原作にも目を通しながらゆっくりと解釈を深めていければよいなと思います。

個人的な感想:『死者の書』では主人公の郎女にはリップシンクロ(台詞と口の動きの同調)が用いられず、トルンカの人形アニメーションのように光の陰影で表情を作り上げているのですが、他の登場人物(特に恵美押勝の口の動きが秀逸)にはリップシンクロを用いていたり、人形の世界との違和感を感じる雨嵐や映像のエフェクトなどが挿入されていて、表現に統一感がない所があったように思います。川本監督はイジー・トルンカから『人形アニメーションの本質について、人形は人間のミニチュアではないこと、人形には人形の世界がある』ということを教わり感銘を受けたそうですが、郎女にはリップシンクロを用いないのであれば他の登場人物にも用いないとう方法でも良かったように思います。表現に統一性を持たせた『人形の世界』を追求して欲しかったです。前作まではこのような違和感はなく、今回も素晴らしい美術で世界観を構築されていてたので、この点が少々気になりました。あと『道成寺(1976年)』以降、人形アニメーション作品のアニメーターにクレジットされている峰岸裕和さんが『死者の書』に参加されていないのも残念でした。『こまねこ』の制作をされていたようなのでしょうがないのですが。。。『こまねこ』は合田経郎監督作品ですが、あの世界観が成立しているのは峰岸裕和さんの神がかり的なアニメートによるものだと個人的には思ってます。ストーリーに関係なく単純に人形アニメーションの動きだけで心が揺さぶられてしまいましたから。細部の動きまで神経が行き届いているような表現になっているので、この作品は可能な限り大きな画面で鑑賞するのがお勧めです。峰岸裕和さんが『死者の書』に参加されていたら、どのカットを担当したのでしょう。想像するだけでも心が躍ります。
美術にこだわった大規模の長編人形アニメーションを日本でつくれるのは現時点で川本喜八郎監督だけだと思います。次回作も楽しみにしています。

【関連書籍】
▽死者の書・身毒丸 (中公文庫)−折口 信夫
川本喜八郎監督の長編人形アニメーション『死者の書』の原作。
▽川本喜八郎―人形-この命あるもの (別冊太陽)
▽川本喜八郎―アニメーション&パペット・マスター

【関連DVD】
▼川本喜八郎作品集
→川本喜八郎のDVD
▼イジー・トルンカのDVD
▽ヴラスタ・ポスピーシロヴァーのDVD
▽こまねこのDVD

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